クロスビーツ___CAPCOMからリリースされた音楽ゲームです。DDRで有名なNAOKI MAEDA氏がプロデュースした音ゲーで、iOS用アプリとしてリリースされた後、アーケード版が稼動しました。
個人的にかなり好きな機種だったのですが売り上げが振るわず、2018年6月24日をもってアプリ版、AC版ともにサービスが終了することになりました。この記事が投稿される時点で残り二日となりまして、クロスビーツを振り返るためにこの週末に遊んでみては?という趣旨でこの記事を書いています。
拙い文章ですがお付き合いくださると幸いです。
★クロスビーツってどんな音ゲーなの?
クロスビーツはタッチパネルで操作する音ゲーです。画面上にノーツ(音符)が飛んできるのでタイミングよくタップする/長押しする/矢印の方向に弾く...シンプルな操作で演奏を楽しめる音ゲーです。当時のスマホ用の音ゲーは操作がシンプルな傾向にありますね。
★クロスビーツの魅力
1.楽曲の良さ
クロスビーツの収録楽曲__特に初期の楽曲は他の音ゲーに収録されている曲とは雰囲気が違います。
NAOKI氏のセンスで選んでいるんでしょうか、個人的にはとても良い選曲だと感じました。また、アプリ版では各アーティストからのコメントを読むこともできました。作曲活動をしているアーティストとしてのNAOKI氏のアイデアだそうです。
どれもこれも音ゲーに向いている曲でかつ、遊びやすい譜面をしているので音楽ゲームとして楽しい作品でした。
2.上達を楽しくさせる"RPシステム"
クロスビーツには「RP」と呼ばれる実力を示すシステムがありました。仕組みはギタドラのスキルポイントシステムに近かったですね。
この数字を一定数に上げると楽曲が解禁されたり、毎月変わる「RPボーナス曲」で低めの難易度の曲も触る機会ができたりと、良く考えて作られていたシステムでした。
3.演奏感の高さ
なんといってもコレが大きかったですね。タッチパネルで操作する音ゲーはどうしても「演奏感が低い」と感じてしまう傾向にあるのですが、クロスビーツは違いました。
譜面中に程よく連打が混じるからでしょうか、レベル40台あたりから急におもしろさが増しましたね。
個人的にはタッチしたときのクラップ音がツボでしたね。小気味良く鳴ってくれて好きでした。
...と良い音ゲーだったのですが人気機種にはなれませんでした。ここからは僕の感じた残念だった点を挙げていきます。基本的にアーケード版は不満が無かったのでアプリ版の話をしていきます。
★クロスビーツのここが残念だった
1.チケットというシステム
クロスビーツはチケットを支払って遊ぶ、というタイプの音ゲーで、5枚のチケットを使うことで一曲遊ぶことができました。
このチケットは稼動当初10枚ストックでき、20分で一枚手に入るというシステムで、なかなかシビアなプレイ環境でした(後にストック数は15、10分に一枚もらえるように大幅改善されましたがかなり最近です)。
商売でやってるしお金は払わないとね、とは思いましたが、チケットは15枚で90円、と言う料金で販売されていました(まとめて買うと安くなります)。
この料金はアーケード用の音ゲーより少し安いくらいの金額であり、後述のランダムセレクト祭のことを考えるとスマホ音ゲーとしては高いのでは、と感じてしまいました。
2.ランダムセレクト祭
クロスビーツには良い曲がたくさんありましたが、それらの大半は月に一度行われるランダムセレクト祭というイベントで解禁することができました。
期間中にランダム選曲をすると楽曲をアンロックできるチャンスを得る事ができ、更に低確率でアンロックチャレンジを行わずに解禁される、というシステムでした。
このイベントの問題点は
・手に入る楽曲がランダムであること
・その確率がシビアすぎたこと
これに尽きます。祭で手に入る200曲以上の楽曲からランダムに一曲、楽曲を提供したアーティストが宣伝しづらいという根本的な問題がありました。
アーケード版ではこのようなことがなく、自由に選曲できます。
3.上達しないと楽しさが伝わらない
このゲームはレベル40台に触れられるようになるくらいの実力になると途端に楽しくなります。しかし、それにはコツが必要でした。
ゲームとして根本的に「曲を知っていないとやりにくい」機種だったので、初心者のかたは動画投稿サイトで譜面を確認するなりしてから遊ぶ必要がありました。
そういうゲーム性のおかげで前述の演奏感が出るので僕は良いと思うのですが、全体的にお客を選ぶ機種だなとは常々思っていました。
4.Android版がリリースされなかった
クロスビーツはアプリ版とアーケード版を連携させてアーケード版を遊ぶと、アプリ版側で1曲分のチケットをもらうことができました。アプリ版を遊んでいれば実質100円で4曲遊べたわけです。
しかしアプリ版はiOSでしかリリースされませんでした。Androidを使う人はクロスビーツを遊ぶ舞台にすら立てなかったのです。
そういうところで新たな客層を探さなかったのも稼動終了に繋がったのでは、と僕は考えます。
★おわりに
___そんなことがあり不人気だったクロスビーツですが、このゲームを介して出会えた方々が何人もいるので、自分にとって大切なゲームだったと改めて感じます。
アプリのサービスが終了しても、CAPCOM様がアーケード版をオフライン環境で遊べるようにしてくださるということなので、ゲーセンに置いてさえ居れば今後も遊ぶことができます。
しかし、完璧なサウンドトラックが登場していないんですよね。以前発売したものは収録曲が歯抜けなのでこれから購入を考えているかたは注意が必要です。
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- アーティスト: OST
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- 発売日: 2017/03/01
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アプリ版も買いきりの形でリリースして欲しいと個人的に思っています。先述の不満点がすべて解消されますしね。
現在そうしたクロスビーツを何らかの形で残そうと署名運動をしてくださっている方がいます。クロスビーツが好きだった方、こちらに署名をしてくださいませんか?
1プレイヤーとしてお願い申し上げます。
「クロスビーツシリーズの一部存続を求めて」
— くろてぃとかのん[0] (@3StairsTower) May 2, 2018
WEB署名始めました!アプリの買い切り化とサントラ発売を求めて署名活動を行います。
皆様の時間をほんの少しいただければと思います!賛同してくださる方はぜひ署名と拡散をよろしくお願いいたします!https://t.co/czQ4f593TK#クロスビーツ #cbrev
いよいよ今週末に終わってしまいますね。僕も最後に遊び納めしておこうと思います...。